新規計画に向けて、まずは現況測量から
新規物件の敷地の測量を行いました。
都心の商業地域で、上層が共同住宅、下層が店舗になる計画になります。構造はRC(鉄筋コンクリート造)で壁式構造になる予定です。柱の出っ張りがない構造ですね。

「測量」って敷地の大きさを測るだけじゃないの?
さて測量は、敷地の面積だけではなく、形状や高低差、道路に面している長さなど、これから設計を始める上でとても重要な情報を記録していきます。
今回は特に、街中のビルの計画の為、建物は10mを超えてしまいます。
そうなると、役所への中高層紛争予防条例の届出(周辺の住環境を守るためのルールです)が必要になるので、日影規制もかかります。その計算に必要な真北測定も行います。
日影規制とは?
ちょっと難しい用語がたくさんですが、例えば「日影規制」についてですと、「この位置はが影になる時間は2時間以内にする」など、その建築物が建つときに、どんな影響を周りに与えるか、それは決められた基準内になっているか、などが分かる資料や図面を作成します。
測量士さん2人で地道な作業をしていますが、この情報がないと敷地や道路に対して正確な設計ができません。測量図ができあがったら、しっかり設計を行いたいと思います。
プランニングは設計のうちのごく一部
設計の仕事は「プランニングやデザイン」という楽しそうな部分に目が行きがちですが、楽しいことの前には色んな法や条例や基準などたくさんの決まりをクリアする必要があり、それらはなかなかのボリュームになります^^;
皆さんも目にする、実際のプランやデザインも勿論十分時間を使いますが、皆さんの知らないその他の業務の時間が、実は全体の仕事量の中で結構な割合をしめています。
どの仕事もがんばります!
こうした複雑な法規や基準のクリアすることも、私たち設計事務所の重要な役割です。建て主さんには法的なこともお任せいただき、その後ご希望に適ったデザインやプランニングを反映していきたいと思います。
土地の購入前のご相談も承ります。設計の初期段階から法規・条例など一緒に調査できます。
まずは土地や計画のこと、ぜひお気軽にご相談ください。
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