やさしい…虐待?
モンテッソーリ教育を伝えてくれた友人曰く、「優しい虐待」という言葉があるそうです。ちょっと、おぉ…と思う言葉ですが、簡単にまとめると、「危ないから・汚いから」等々、大人の感覚では諸々の(当然の)理由から、小さい人たちの”自分でやりたい”、”これをやってみたい”というキラキラの好奇心にストップ掛けてしまう訳です。そして代わりにやってあげる。
本当に危ないことはさせないのは当然ですが、そこは観察と研究のモンテッソーリ教育、なので、小さい人本人のやる気だけでなく、能力も推し量って本人ができるようにセッティングしてあげます。
道具を整える
例えば、2歳児に「包丁で切りたい」という気持ちがある、というと、え、無理無理!となると思いますが、先ずは
・先の丸い小さなバターナイフ
・半分にカットして置かれたバナナ
から始めたりする訳です。そしてテーブルナイフや蒸し人参、半分に切ったきゅうりや、子供用包丁…と道具も切る食材も進化していきます。すると5歳くらいには絹豆腐をさいの目に切って鍋に入れられ、味噌汁ができるようになってます(熱湯を扱う以外の過程)。
小さな子に道具などを用意したり使い方を伝えるのは手間と言えば手間ですが、「やりたい時期にやれるだけやる!」という経験ができ、集中したり満足したり自信に満ちた顔をしたりとそんな様子が見られるのは大人にとっても貴重です。
しごとでの満足は大人も子どもも同じ
モンテッソーリ女史は、子どものする作業を「自分を成長させる」”仕事”だから、「おしごと」と呼んでいました。
大人でも、”やりたい時にやりたい仕事をやれるだけやれる”なら、ずいぶん仕事に対する満足度が高くなるのではないでしょうか?(週報提出は今日までですー、経費は何時までに、突然連絡入った急ぎの対応…と大人たちはそうはいかないですが)
その時期を逃さない!敏感期とは?
いやでも、もっと大きくなってからでもいいかなぁ…となると、成長したその頃にはすでに省エネモードになっていて、「ゲーム今やめれないから/YouTube今見てるから/(単に)めんど。。興味ない」風になったりもするので、やる気のある時期を逃さないのがポイントです。
ちなみにそのようなある一定の時期のことを
「敏感期」
と言います。専門の先生がたくさん素晴らしい本を書かれてるので良書をお読みください^^
※簡単に書くと下記になります。
敏感期=子どもが特定のことに強い興味を持ち、自ら吸収しようとする特別な時期
「モンテッソーリ教育は子を育てる、
親を育てる お母さんの「敏感期」」
相良敦子 著
ゆっくり、ゆっくり、言葉と動作も分けて
では実際にやり方を教えるのはどうするのか?
一般的に子供に教えるとなると、
・後ろから手を持って一緒にしてみる
・説明しながらやって見せる
というところかと思いますが、どちらも違うのです^^
何冊も本を読んでみて、尚更に実際の伝え方を確認したくなり、動画を見られる通信教育の講座を受けたのですが、やり方を伝えるその方法は、え、、え?ホントに??と衝撃でした。
・動作はゆっくり、手を止めて確認したり(想像以上のゆっくりレベルです…ものすごく遅いスローモーションという感じ)
・動作と説明は別に
他にもいろいろなコツを見られるので、興味おありの方は親向けの通信講座を少しでも受けてみると、なかなか結構人生変わるレベルかと思います。
モンテ子育てを始めたご家庭では今から数年後には、
子「今日朝ご飯作っていい?」
親「どうぞ、お願いします」
子「やったぁ、ありがとう(*’▽’)」
親(い、いいえこちらこそ…)※実話
という会話がされているかも知れません^^
モンテッソーリ教育を家づくり 家具設計に採り入れる
モンテッソーリ教育は子供に合わせた環境を提供しますが、保育園や幼稚園では同じ年頃の子供たちの集まりなので整えやすいです。小さな手洗い、テーブル、トイレ。。かわいいですよね。
しかし一般の家庭では、子供たちはどんどん成長していきます。子供専用の小さな設備の準備は難しいです。しかし住宅でも工夫次第で”一緒に家事のし易い,片付けのしやすい…”などの空間作り・家具計画などの設計ができます。
自分で洋服を畳んで仕舞いやすいベンチ収納
モンテッソーリ教育を活かした家づくりにご興味のある方は、どうぞ一度ご連絡ください。
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