
耐震診断を依頼される方と最初にお会いすると
「耐震診断ってどんなことをするのだろう?何か準備とかした方が良かったのかな?」
お家に伺ってみると、そう思われている方も多いような印象があります。
そこで “あると助かるもの” を下記に上げてみました。
No.1 新築当時の図面‼ あると助かる資料の、堂々のナンバーワンです。
筋交いの位置が載っていたりすると、より正確な診断が可能です。
No.2 リフォームの時の図面 やはり図面ですね。。これは残ってないことも多いのですが、壁の位置が変わっていたり、どんな素材や下地を、どんな厚みの材料を、どこに使用しているのか、その様な内容も実は耐震の計算に影響します。なのであると助かる資料です。
No.3 その他資料。これもまた紙の資料になりますが、図面以外の資料、何年何月に竣工したのか、その他下地など、「言葉の資料」こちらもあるとやはり良いです。
No.4 メンテナンス情報。これは紙一枚に書いて頂けるだけでも良いのですが、屋根や外壁など、何年と何年とに塗りなおした/屋根の張替えた、など、メンテナンス記録がメモでもあると参考になります。
ここからは現場の状態です。
No.5 壁などのヒビの有無などを見たいので、なるべくですが部屋の壁を見られる状態にしてあると助かります。例えば家具などは動かさなくて良いですが、壁に掛けてある洋服などは、一時避難している方が、チェックできる面積が増えます。
No.6 天井の中や床下を見たいので、畳を一枚外したり、床下収納庫を外したり、天袋の中に入ったりします。なので、その辺りの物や家具を、事前に一時移動して頂けると作業時間の短縮になります。
No.7 家の周り、外壁面などもチェックします。基礎の状態も確認するので、植木などは家の周りから一時避難してあると良く確認できます。
つらつらと思いついたことを書いてみましたがどうでしょうか?
資料や図面は本当に重要な財産です。
これから家を建てられる方は絶対に断捨離しないで、登記の書類などと一緒に、大事に保管しておくことを強くお勧めします。
また、長く住むためにはメンテナンスのし易さも、とても大事です。
キッチンのデザインや間取りや外観の見た目も大事ですが、「点検口設置」。こちらを是非プランニングに落として頂くと、いざという時に良かった!となります。
こんな地味で普段見ることもない「点検口」ですが、あるだけでなく、どこに設置するかもメンテナンスし易さが変わります。
「点検口の位置」これも設計の一つです。
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