設計福一通信

設計福一通信:世田谷区にある福本建築計画事務所のブログです。

モンテッソーリ教育のいいところ こども編2”変化に合わせる”

カプラで高くも丸くも重ねられるようになります

モンテッソーリ教育は新人教育? と前回書きました。

そもそも人間は、ほんとうに未熟に生まれてくる生き物です。最初はなんと、手のひらで何かを握っても、自分からそれを離すことすらできません。そんな状態から始めるわけです。

なので、赤ちゃんのかたわらに固いものを置いてしまい、それをうっかりつかんでしまったりしたら、泣きながら自分の顔をタコ殴りし続けるなんてことも有る訳です^^;

特に生まれて3~6か月くらいまでのおもちゃは、やたらふわふわと柔らかい素材でできているのもその為でしょう。


今、「手を広げて親指と小指、親指と薬指を付けてみてください~」と言われたらどうでしょうか?多くの人はできると思いますが、小さな赤ちゃんたちは、親指以外の指をむっきゅむっきゅと全部合わせて開いたり握ったりする動きになってしまいます。


それが月齢が進むと、一人座りできるようになり、親指と人差し指とで物をつまみ、ふむ。。なんて顔を見せられるまでなりますが、最初の頃を考えてみると、すごい進化ですよね。


自分の意志で動かせる随意筋とそうでない不随意筋(心臓の筋肉とかですね)とに身体の筋肉を分けてみると、生まれてすぐは、繊細に自由に動かせる随意筋って割と少ないです。

本人が自主トレして、どんどん自主的に成長するのですが、それを周りの大人たちが観察して、その時に適切な環境やら何やらを用意してサポートしてくれる…それがモンテッソーリ教育なのだと思います。いいですよね~。「自分もそう育てられたかったなぁ」というのは、モンテッソーリ教育を学ぶ人が思ってしまう、みんなが通る道のようです^^;

”その時に適切な”とは、例えば一般的なおもちゃ「積み木」であっても同様で、


何とか座れて、物を両手で持てるくらいようになったくらいなら、10~15cmくらいの布地の軽いものを。
 

片手で持てる時期なら普通サイズに。

指先で繊細に持ち、積み重ねられるなら「カプラ」などを。(写真のように高くも丸くもできるように!)

と、道具も併せて成長させていくわけですね。

頭でイメージして、それを自分の手で動かして、微妙な調整などして形を作る ⇒ 満足! ⇒頭も指先も成長!精神的にも満足するので成長! の良いスパイラルになるようです。

ちなみに乳児から幼児・児童になってからの教具で、算数…数の大小など感覚を身に付けられるものがあって、それを知ったときこれはいい!普通の小学校でも使えばいいのにな~と思ったら、小さい時から細やかな作業に慣れている子でないとうまく扱えないのだとか…残念ですが成程とも感じました。


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